最近あまり本を読んでないなぁということで、この数週間でビジネス書やサブカル本を乱読しています。インプットはアウトプットしないと定着しないというコレに沿って、感想をまとめました。
 
今回は違う世界がのぞけるルポタージュ本を中心にまとめました。読んで面白い!と思った本しか紹介してないので、興味があったら読んでみてくださいー。

1. ヤクザライフ

暴対法、暴排条例など、「ヤクザ」包囲網が強化される日本。その最中、日本最大の暴力団組織・六代目山口組が分裂し、その動向が世間から注目を集めている。本書では、外側からでは窺い知れない「ヤクザの今」を当事者に取材し、解き明かす。抗争、シノギ、カネ、女……ヤクザやその周辺で生きる関係者は何を考え、どのように生きているのか。現代ヤクザのリアルがここにある。
闇金ウシジマくんの取材協力なども行っているライターの上野友行さんの本。ヤクザの実情がコミカルに描かれています。そこそこボリュームはあるのですが、面白くてほぼ1日で読み終えてしまいました。
 
  • 最近のヤクザはLINEでやり取りしている。ボッコボコにされた顔写真のアイコンが定番。未読スルーを防ぐためスタンプも活用。
  • ヤクザもSNSでのイメージ作りを大事にしている。時に裏切り者の行方探しとしても活用している。
  • 指詰め離れが囁かれているが、いまだ指詰めは健在。指詰めグッズは100円均一で調達。
などなど。この本を読んだ後、ウシジマくんのヤクザくん編を読んだんですが、「あ、このセリフはヤクザライフの!」というのがちらほらありました。

2. 飛田で生きる

現在、160軒がひしめく大阪・飛田新地。そこで2軒を経営する人物が初めて当事者として内情を語る。ワケあり美女たちの素顔、涙なしに語れぬ常連客の悲哀、アットホームな小部屋の中、タレントばりの美貌の日本人美女たちはどこから来たのか、呼び込みの年配女性の素性、経営者の企業努力、街の自治会の厳格ルール、15分1万1000円のカラクリ、元遊郭の賃料と空き状況、新参経営者の参画等、人間ドラマから数字的なディテールまでを網羅する。
男性にとってはよく聞く地名なのでしょうか!?飛田新地。友達と飲んでいる時に話題になり、気になったので関連書籍を読んでみました。写真撮影は禁止だそうですが、まとめ記事など(日本最後の遊郭~飛田新地)で隠し撮りした写真を見ることができます。女の子が玄関に座ってお客さんを待っています。行ったことがある友人によると「本当にアイドルとかモデル並みの美人が座っている」とのこと。
 
著者が飛田新地で店を経営することになった経緯、開店までの苦労、そして経営上の苦労などなど、一冊読むと未知の地・飛田新地について知ることができます。

3. カルト村で生まれました

「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!衝撃的な初投稿作品が単行本に!「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。

〈カルト村ってどんなとこ?〉
●大人と子供の生活空間が別々●朝5時半起床で労働●布団は2人で1組●食事は昼と夜のみ●卵ミルクを飲ませられる●お小遣いはもらえない●すべてのモノが共有で、服もお下がり●男子は丸刈り、女子はショートカット●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前 ●手紙は検閲される●テレビは「日本昔ばなし」のみ ●漫画は禁止、ペットも飼えない●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪
漫画は優しいタッチで描かれていますが、小学生にして親と離れてくらし、体罰も普通の暮らし…大変だっただろうと思います。この舞台となったヤマギシ会について調べていたら、ある獣医さんのブログ(ヤマギシズムとの出会い)に行き当たり、そのブログも熟読してしまいました。洗脳って怖い。続編の「さよなら、カルト村」も合わせてどうぞ。
 
 

4. 完全教祖マニュアル

多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける──教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方──あらゆるシチュエーションを実践的に解説した本邦初の完全宗教マニュアル。
これはルポ本ではなく、まさに教祖になるためのマニュアル本なんですが、そのマニュアルから宗教の世界を覗き見ることができます。筆者の方は別に宗教研究家というわけではないようなので、ものすごい量の事前調査が必要だっただろうなぁと思います。確かにこの本に忠実に従えば、教祖になれる気がします。良心が邪魔しなければ。

5. 性風俗のいびつな現場

わずか数千円で遊べる激安店、妊婦や母乳を売りにするホテヘル、40から50代の熟女をそろえたデリヘルなど、店舗型風俗が衰退して以降、風俗はより生々しく、過激な世界へとシフトしています。一方、参入するハードルが下がり、多くの女性が働けるようになった反面、大半の現場では、必ずしも高収入にはならない仕事になっているのが実態です。それでは、これから風俗はどこへ向かっていくのでしょうか? 様々な現場での取材・分析を通して、表面的なルポルタージュを超えて、風俗に画期的な意味を見出した一冊です。
単に性風俗の現場に潜入したルポではなく、「今、現場で何が起こっているのか」「その背後には、どのような社会問題が潜んでいるのか」「それらの問題は、どうすれば解決することができるのか」という3点について書かれている本です。知らなかった風俗のカラクリがよくわかります。
 
こういう風俗関連の本を読むと、世の中にはものすごくDVが溢れているのだなぁ…と思います。東洋経済の連載「貧困に喘ぐ女性の現実」に登場する女性もかなりの割合で、旦那や彼氏から暴力を受けている。米国ではDV被害者を防ぐためのCMなども放映されています。日本もそういった対応がいずれなされるのでしょうか。

6. フィリピンパブ嬢の社会学

「アイシテルヨ〜」の笑顔のかげに、凄まじい人生があった。フィリピンパブを研究するうちに、あるパブ嬢と付き合うようになった筆者は、その奴隷同然の暮らしを目の当たりにする。月給6万円、偽装結婚、ゴキブリ部屋に監視付、休みは月に2回だけ……そしてある日、彼女に懇願されて、雇い主のヤクザのところに、なぜか乗り込む羽目に! 前代未聞、ノンフィクション系社会学。
フィリピンLOVEの筆者がフィリピンパブの研究をするうちに、知り合ったパブ嬢と付き合い、そして結婚するまでの話。どうやってフィリピンパブの女性は日本に来ているのか?ビザは?といった疑問にもこたえてくれます。フィリピンパブ嬢たちは常にポジティブで、細かいことに文句を言っている自分を反省したくなります。でも家族からものすごいお金をたかられてる。ドン引きするぐらいお金をたかられていました…。
 

7. LIFE<ライフ>人間が知らない生き方

本書は、「生存戦略」がテーマのビジネス書。一味違うのは、動物たちの知られざる生態から、より人間らしい生き方を学ぼうということです。週刊少年サンデーで連載の奇才漫画家・麻生羽呂氏、そして、生物学の天才・篠原かをり氏解説による、異色の「漫画」×「生物学」×「ビジネス書」です。「イルカがジャンプをする3つの理由」「ナマケモノが実践しているお釈迦さまのような生き方」など、楽しくも深い世界をお届けします!
これはルポタージュではないですが、動物の生態が知れる本。どこかで披露したくなる豆知識がいっぱいです。「ナマケモノは筋肉がないため、いつも笑っているような表情をしている」「ゴリラの糞投げは求愛行動」「ネコは飼い主を何らかの理由で巨大化した不器用なネコだと考えている」「キリンは8割がオス同士で交尾する」「ラッコは眠るときは流されないように海藻を身体に巻きつけるが、海藻がないときはラッコ同士で手をつなぐ」などなど。ラッコ、かわいい。
 
ということで、最近読んだ本の中から、違う世界を垣間見れる本をリストアップしてみました。他にも「他人の人生を知る!自叙伝あれこれ」「現代を生き抜くために知っておきたいマニュアル本」「ためになりそうなビジネス書」などもまとめる予定です。
 
いざ本読もう!と思っても、何を読もうか迷いますよね。おすすめ書籍があったら教えてください。
 
 
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