ついについについに、渡米10年目にして、ずっと夢見ていた日本式の洗い場があるお風呂を手に入れました!初めてのリフォーム、大変だった…。いつかまたお風呂やキッチンなどをリフォームする日への備忘録として久しぶりにブログにまとめました。
リフォームのきっかけ
渡米10年、日本に帰りたいと思うことはないけれど、いつでも恋しいのが日本のお風呂。この気持ち、アメリカに住んだことがある人ならわかるはず!日本のお風呂にゆっくりつかりたいというのは、長年の夢でした。
加えて、もっと子供とのお風呂タイムを充実させたいなと。私の実家は家業を営んでいて、親は共働きだったので、日々忙しい中、父や母とのやりとりで記憶に残っているのは、お風呂での出来事が多いんです。現在5歳の息子とは、小さなシャワールームで烏の行水状態。以前から息子ともう少しゆっくりお風呂タイムを過ごしたいなと思っていました。まわりの人には、「子供と一緒にお風呂に入る期間なんてあっという間よ〜」と言われましたが、あっという間に過ぎてしまう時間だからこそ、大事にしたいと思ったのでした。
自分の理想を整理する
ということで、お風呂のリフォームを本格的に検討しはじめました。
今回はマスターベッドルームに付随しているバスルーム(トイレ、シャワー、洗面所)をリフォームします。リフォーム前のレイアウトはこんな感じ。
シャワールーム→トイレ→バスタブという並び…なぜ!バスタブはほぼ物置と化しており、使うことはありませんでした。。。洗面所は夫のスペースと私のスペースがわかれており、ダブルシンク+メイクアップエリアがあります。ここは結構気に入ってました。
まずは自分が実現したいことを整理。Keynoteを使ってレイアウトやイメージしているお風呂の写真などを整理しました。
設計士(Architect)探し
理想を整理したところで、Architect を探します。今回は、直近でおうちのリフォームをした友人に日本人の Architect の Satoko Yan さんを紹介してもらいました。日本人の方であれば、日本式のお風呂もわかるし、日本語で相談できるのも嬉しい!Satokoさんには、きめ細かくフォローしていただき、本当に助かりました。また何かあったらお願いしたいと思います。
Satokoさんのポートフォリオこちら→ Satoko Yen Design
とはいえ、相見積もりは取っておきたいので、設計も一部請け負ってくれるインテリアデザイナーの方、また夫の友人の Architect にも話を聞いて、相場感をさぐった上で、Satokoさんにお願いすることを決めました。
Architect に全体を計測してもらった後、6パターンぐらいレイアウトを提案いただき、ディスカッションを経て、このレイアウトに決めました。トイレの前には一定のスペースが必要など、やはりプロに聞かないとわからないことも多くて、この辺は細かく相談できてよかったです。
施工業者(Contractor)探し
Architect が作成した設計図を住んでいるCityに届け出て、Permitを取得します。無事Permitが取得できたら、施工業者が入ります。我が家はArchitect紹介のContractorに見積もりを取りました。またここも相見積もりを取っておきたいので、別の業者にも見積もりを依頼しました。
ただ2人目は、現状と設計図を送って電話で話したのみ。「相見積もりを取っているなら、自分は絶対に安い方ではないので、現場に行っても時間の無駄になるだけなので、行かない」と言われました。ということで、電話で概算を聞いて比較するという形で相見積もりを取りました。
工夫したポイント
とにかくインターネットで日本式のトイレやお風呂の画像をみまくりました。検討中に訪問した家やAirbnbのバスルームも良い要素があれば写真を撮っておきます。色の組み合わせやちょっとした工夫など、普段は気づいてないけれど、リフォーム中だと気づくポイントがたくさんありました。
1. タイルは大きく!掃除を楽に!
とにかく掃除を楽にしたかったので(笑)、壁面のタイルは大きいものにして、継ぎ目の掃除が楽になるようにしました!あとは、日本式だとシャワーの下にカラン(蛇口)と台のようなものがついてると思うんですが、よくよく考えてみるとカランって使うことないし、台も掃除がめんどくさいしな…ということで付けるのはやめました。
2. シャワーは上からと手持ちと
私、シャワーは座って入りたいんです!でもうちの夫は立って入りたいんです…。なので、シャワーは上から降ってくるタイプ(夫用)と手持ち(私用)の2つを取り付けました。
3. お風呂は深さがあって、大き過ぎないものを
あまり水を無駄にしたくないので、お風呂は深さはあるけど大き過ぎないものにしました。私にはちょうど良いサイズですが、夫は息子と入るとちょっと狭いようです。すまん。
4. メイクアップエリアを確保
リフォーム前についていたメイクアップエリア(鏡台)を気に入っていて、そこでのんびりすることが多かったので、メイクアップエリアはキープすることにしました。前よりは狭いけど、コンセントをつけたり、動線をよくしてより使いやすくを意識しました。
工期は約6週間
1週目はDemolition。トイレの位置を移動して個室にしたり、一部の壁を取っ払ったりするため、1週目は解体作業でした。
2週目はPlumbing。トイレの位置や洗面所の位置が変わるので、配管工事が必要です。シャワーの高さ決め、バスタブの取り付け、希望するコンセントの位置もこのタイミングで決めました。
3週目はInspection。3週目の前半に市の担当の人がPlumbingが問題ないかを確認しに来ました。
3週目後半〜5週目は、お風呂のタイルをはったり、洗面所の床を貼ったり、ペンキを塗ったり、トイレのドアをつけたり、洗面所を入れたり外装を整えていきます。お風呂場のドアをカスタムオーダーしたので、発注からインストールまで2週間弱かかりました。
6週目に最終のInspectionを経て、無事完了!
途中、買ってきたタイルの数が足りなかったり(店頭で計算してもらったのに!)、オンラインで注文した洗面台が2週間もかかって届いたけど壊れてたり(天地無用のマークついてるのに、逆の状態で届いた…)、アメリカンなトラブル続出でかなりストレスたまりましたが、なんとか乗り越えました!
また一旦出来上がった後に実際に使ってみたら、出てくるお湯がぬるかったり…、キャビネットの取手が曲がってたり(取り付けは水平だけど、取手そのものが曲がってる…)、Contractorにしつこくリクエストしてチューニングしてもらいました。
今回インテリアデザイナーを入れなかった(節約!)ので、ありとあらゆる部材を自分たちで選ばねばならず、それもかなり大変でした。タイル屋に行けばものすごい種類のタイルがあるけども、どれを選んで良いかわからない…。オンラインで探しても、アメリカの物流事情ではなかなか届かない(届いても壊れてる…)。Contractorに「Door casingとBaseboard買ってきて」と言われても、何のことか分からない…などなど。
そして全ての工事が終わった今は全体の流れがわかりますが、進行中は全然わかってなかった…。進行管理の人がいないので、次に何が起こるかをContractorに日々聞いて、必要な素材をそろえました。初めてのリフォームは、とにかくやることが多過ぎてびっくりでした。
完成!
そんなストレスフルな6週間を経て、無事完成しました!今まで「お風呂イヤだ〜」だった息子が「ぼく、新しいお風呂が大好きだよ」と率先して入ってくれるようになりました。本当に嬉しい!苦労が報われるー!のんびり入れる日本式のお風呂は本当に素晴らしいです。
[余談] 日本のお風呂(システムバス)を日本から取り寄せてインストールしてくれる Sophy Plus, Inc. も検討したのですが、我が家は予算と工期の問題で見送りました。