日経MJへの寄稿2回目はレゴのレンタルサブスクリプションサービス「Pley」について書きました。
レゴレンタル、米でブレイク ブランド価値高める役目も [奔流eビジネス 2015.11.22]
最近米国では、こういったサブスクリプションモデルが流行っています。日本人で私の世代ならきっと馴染みがある、「i-modeコンテンツサービスの月額料金は、使ってないけど知らぬ間に引き落とされてる」という要素が入ったサービスです。
過去ブログも含め、私が使ってみたサブスクリプションサービスと、裏側に見えた共通のビジネスモデルをご紹介します。
レゴのレンタルサービス「Pley」
おもちゃであるレゴブロックの月額課金レンタルサービスです。私は子供はいないのですが、もともと自分がレゴやナノブロックを組み立てるのが好きで、今回このサービスを実際に試してみました。写真はブロックが届いた時の様子。サブスクリプションサービスは大体こんな感じの箱に入って届きます。詳しくは日経Webの記事にて。本当によく考えられたサービスだと思います。
ファッションレンタルサービス「Le Tote」
普段着る服をレンタルできるサービスです。詳しくは記念すべき初ブログ記事「ファッションレンタルサービス「Le Tote」を使って3ヶ月の感想」にて。今も継続して利用しています。初回25ドルオフリンクはこちら。
レシピ付き食材宅配「Blue Apron」
こちらも初期に書いたブログ記事「レシピ付き食材宅配サービス Blue Apron を使ってみた」をご参照ください。あまりに調理に時間がかかるので、この1回でやめました…。最近は下準備がしてあって5分で調理できるサービス「Gobble」が人気のようなので近々使ってみる予定です。Gobble2食分無料リンクはこちら。
化粧品サンプル「BirchBox」
日本でも類似のサービスがあるようですが、月額$10で化粧品サンプルが送られてくるサービスです。正直な感想は「ふーん」という感じ。私があまり化粧品に興味がないからかも…でも$10なのでなんとなく続けてしまう気がします。初回5ドルOFFリンクはこちら。
毎月違う香水が試せる「ScentBird」
ニオイってドキッとしますよね。ScentBirdは月額約$15で30日分のデザイナーズ香水が送られてくるサービスです。ニオイは他人に与える影響もありますが、自分自身も気分が変わりますよね。香りが違うだけで、違う自分になったような気分になったり。 月$15で気分を変えることができるなら、安いかも?初回無料リンクはこちら。
高級ワインを1杯だけ試せる「VINEBOX」
先行予約受付中で来年からサービススタートのようです。高級ワイン3種類を毎月各1杯だけ試せるサービス。送料込みで$36です。一般的なワインの頒布会と違うのは、ボトルではなく1杯分が届くこと。そのため高級なワインを安価でテイスティングすることができます。特別な密封技術を使って、写真のような容器でワインを開封後でも品質を保ったままお届けしてくれるみたいです。
サブスクリプションサービス、一見ユーザーから毎月お金をもらう月額課金のモデルに見えますが、”裏側の共通のビジネスモデル”にみなさん気づきましたか?
月額課金で継続的な売り上げをあげつつ、実は全て Try Before You Buy のモデルになっています。「買う前に試す」という経験を促すサービスなんです。
レゴのレンタルサービス、ファッションレンタルサービスは結果的にレゴや洋服の購入につながっています。食材宅配のサービスも、調理の際につかった調味料を販売しています。合わせてキッチンまわりプロダクトのECも提供。化粧品や香水は気にいったら買いますよね。高級ワインは、これまでは試せなかったワインの試飲を可能にしています。いきなり$100以上するワインは買えないけれど、1杯試した後なら安心して買えますよね。
全て定期購入サービスに見えて、 Try Before You Buy なんです。
2012年の記事では、フラッシュセール(時間限定の大幅割引セール)やフリーシッピング(試着できるEC)がトレンドとして紹介されていましたが、サブスクリプションサービスの広がりを見ると、ユーザーに費用負担させつつ”お試し”を促し、かつ安価で購入を促すというモデルに遷移してきていることを感じます。
また幾つかのサービスはメーカーへのデータ提供なども行っています。化粧品やファッションのサブスクリプションサービスは、各メーカーにユーザーのフィードバックや傾向を提供するサービスも行っているようです。
マネタイズの手法は1つではなく複数に。ビジネスモデルにもトレンドがあって、かつモデルがじわじわ進化しているのは面白いですね。