サンフランシスコに引っ越してきてから人の年齢を気にしなくなり(なんと自分のも!)最近20代の男女に囲まれていることが多いので、ふと自分の20代を思い出してみました。
みんな私の20代と比べると本当にしっかりしている!自分の20代の話、なんかちょっとおセンチで恥ずかしいですが、20代からだいぶ遠ざかり、そろそろ忘れそうなので書いておこうと思います。写真は21〜22歳の頃の私。右下は「ワイルドだぜぇ〜」の前のやせてたスギちゃんです。若い!
私は小さな頃から、伝聞で話す人ではなく、自分の経験を話せる人になりたいと思っていて、20代の頃はとにかく経験したい!と思っていました。そして経験を通して「何者かにならなくては」と焦っていました。
電波なアナウンサーになってみたり、舞台に立ってみたり、社長になったり、とにかく来るもの拒まず。でも一方で感じる「何者にもなれてない」というプレッシャー。たくさん本を読んだけど見つからない、自分のがなるべき「何者か」はどこにあるのか?
でも結局30代になって思ったのは、特に何者になるわけでもなく、私は私を生きればよいのだということ。本を読んで答えを探しても見つかるわけがなく、私の人生なんだから、答えは探すものではなく、自分で決めるもの。拍子抜けするようなことですが、私の場合、そのマインドにたどり着くのに結構時間がかかりました。
20代の私はつねにどこかに向かっていて、でもその「どこか」はどこなのかわからなくて、もがいていたのですが、どこかに向かわなくても毎日が私の人生なわけです。
30代はそんな感じで「今日は天気が良くて嬉しいなぁ」とか「おいしいもの食べられて幸せだなぁ」とか、日常の些細なことを大事に感じることができるようになりました。
年取っただけかな?20代はヒトの目を気にしていたけど、30代はずうずうしく自己中になったのかも。
20代で学んだことはたっくさんあるけど、大きな転機になったのは2つ、「自分の居場所は自分で作ること」「ときには挑戦せずに、やめること」。言葉にするとすっごく当たり前なのに、私は気づくのにたくさんの時間がかかりました。
大学卒業して就職してという流れを経ると、意外と意識することなく自分の居場所は確保されているのですが、それが無くなるとものすごい悲しいんですよね。なので、誰かに与えられるのではなく、居場所は自分で作らないといけないんだなぁと思いました。
また「Noと言わずにがんばる美学」みたいなのがあったのですが(そういうのあるよね?)、もちろんよい側面もあるけど、断る/やめることって大事ですよね。色んな痛い思いをしてわかるようになりました。
もろもろ抽象的な表現になっちゃいましたが、なんにせよ20代はジェットコースターみたいで楽しかった!
みなさんの20代はどんな感じでした?