先日GoogleがAlphabetという持ち株会社化を発表した際に、CEOのラリー・ペイジさんが Calicoという長生き研究の会社について言及していました。その発表を読むまで、Googleが長寿研究をしているとはつゆ知らず…でしたが、Googleが研究してるなら意外と近い将来の話なのかも?と思い調べてみました。
CalicoはGoogle XというGoogleが推し進めている“Moonshot”(月面着陸ロケット打ち上げのように壮大な挑戦)プロジェクトの1つ。Googleが$数百million(=数百億円(*9/1訂正))を投じて作った“aging=老化”について研究している子会社です。TechCrunchの記事によると、Calico設立時にラリー・ペイジさんは、
In an interview with TIME Magazine, Google CEO Larry Page implied that dramatically extending human life is one of Calico’s main goals; not making people immortal per se, but, according to a source familiar with the project, increasing the lifespan of people born 20 years ago by as much as 100 years.
劇的に人の寿命を延ばすことは、Calicoのゴールの1つである。不老不死とまではいかないまでも、100歳寿命を延ばすことができる(わたし意訳)
というようなことを話しています。日本人女性の健康寿命が75.56歳なので、プラス100歳生きれるとしたら175.56歳、なんと232%増し!年金制度は早々に崩壊ですね。
さらに、Google Venturesのトップであるビル・マリスさんが、Bloombergのインタビューで突飛な発言をしています。
If you ask me today, is it possible to live to be 500? The answer is yes.
500歳まで生きれる?と聞かれたら、答えはイエスだ。
ビル・マリスさん率いるGoogle Ventures(グーグルの投資部門)は、ヘルス&ライフサイエンス系の会社にファンド全体の34%もの資金を投入しています。代表的な投資としては2014年にFlatiron Healthという癌治療の研究をしている会社への$130million(*9/1訂正)の投資をリードしています。
Googleには、シンギュラリティの提唱者として知られるレイ・カーツワイルさんも参画しています。シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるにあたり、人間はナノボットやマシーンを使って人体の構造やDNAを強化しなくてはならないという説を唱えているおじさんです。
500歳にせよ175歳にせよ、寿命が倍以上になるわけなので、色々生き方を考え直す必要が出てきそうです。
非常にSFぽい話なのですが、Googleがあのあまりある資金を持って「本気だす!」というと、かなり現実味を帯びてくる気がします。私は500歳まで生きれるかわかりませんが、私の子世代、孫世代は500歳が当たり前になるのかもですね。
シンギュラリティを迎えるといわれている2045年まであと30年。70歳を前に、いきなり500歳まで生きれるようになっても、ちょっと困る気がしますが、500歳まで生きられる世の中はどんな風になるのか、酒のつまみに語ってみたい気もします。
永遠の命といえば、銀河鉄道999かなぁと思い冒頭の画像は、999の名場面から拝借いたしました。
レイ・カーツワイルさんの翻訳本はこちら!
- <参考記事>
- Google Wants You to Live 170 Years
- Exclusive: TIME Talks to Google CEO Larry Page About Its New Venture to Extend Human Life
- Google Ventures and the Search for Immortality
- WTF Is Calico, And Why Does Google Think Its Mysterious New Company Can Defy Aging?
* 金額に一部誤りがあったため訂正しました。ミリオンドルと億円を混乱していた…。