以前、日経MJの記事にかいた赤裸々ECサイトのEverlane「人気急上昇の米アパレル 原価や縫製費まで公開 (三浦茜)」、引き続きファンでたまにお買い物しているのですが、色々と面白い機能が追加になっていました。
Everlaneはあらゆることについて Radical Transparency(劇的な透明性) を大事にしている服屋さんです。
顧客に価格を選ばせる Choose What you pay
以前の記事で「Everlaneはセールはしない」と書いたのですが、面白い手法で割引を行っていました。
WHY CHOOSE WHAT YOU PAY? Sometimes we love a design so much that we overproduce it. We’re getting better at predicting demand, but to move overstock on selected items, we’re letting you choose what you pay. Enjoy.
デザインが好きすぎて生産しすぎちゃいました。ニーズ予測は徐々にうまくなっていますが、この商品については在庫処分のため価格を選んでください。
というようなことが書いてあります。最初見たときは「え!?」と思いましたが、上記の画像にあるように3つの中から自分で価格を選んで購入します。
Buzzfeedの記事によると約10%が最安値以外を選んでいるのだそうです。この表示をはじめた当初は、最安値を選ぶと「原価と発送費をカバーします」、真ん中の価格を選ぶと「原価と発送費に加えて70人超のEverlaneチームの一助になります」、最高値を選ぶと「原価と発送費に加えてチームの一助になるだけでなく、Everlaneの成長投資となります」というような内容の表示がされていました。
現在は、○%OFFの表示だけですが、Everlaneのファンだったらせめて真ん中の価格を選びたくなる気持ちもわからないではありません。とかいいつつ、私は最安値で買ってますけども。
メールではなくFacebookメッセージで顧客とやり取り
日経MJに寄稿した「フェイスブックの対話アプリ AIでアップル対抗 (三浦茜) 」の記事でもふれたのですが、メールではなくFacebookメッセージで顧客とのやり取りを行っています。
ビジネスシーンでの利用も広がっている。フェイスブックの認証を使って企業が顧客にメッセージを送れる。電子商取引(EC)サイトで買い物した際に、メールではなくメッセンジャー経由で購入完了の連絡と商品発送の連絡が来ることがある。 企業が利用するには審査があるようだが、基本的に米国の流通サービス会社なら申し込める。メールのように埋もれることもなく、非常にパーソナルな空間で顧客とやり取りできる。
Facebookが提供する Businesses on Messenger です。私の場合 Gmail アプリは通知オフですが、Facebook Messanger は通知オンなので、より身近な環境でEverlaneからの連絡を受け取れていると感じます。
Everlane Now – 1時間以内お届け
サンフランシスコとニューヨーク限定で、平日9時〜18時であれば1時間で届けてくれるコーナーがあります。全ての商品ではなく、私が欲しい商品が入ってないので実際に試したことはないのですが、1時間で届けてくれるなら「今日会う予定の友達にプレゼントしたい」とか「着ているシャツを汚してしまったので、すぐに替えが欲しい!」みたいな時にも使えそうです。
配送部分はPostmatesが対応しています。Postmatesもサンフランシスコ発の物流系急成長スタートアップです。
Everlaneは新しいことに積極的で使っている側も楽しいです!興味がある方はぜひこちらのリンクから!私もちょっと得をします。