実際にあった猟奇殺人や事件を題材にしたルポタージュ本、映画

実際にあった猟奇殺人を題材にしたルポタージュ本、映画

どうしてそんな残忍な事件が起こってしまうのか?同じ人間なのにどこでその違いが生まれるのか?人間はそこまで残虐になれるものなのか?といった気持ちで猟奇殺人や不可解な事件を題材にしたルポタージュや映画をちょいちょい見てしまいます。

読了感が良くないものもあるので、積極的にオススメできるものではない気がしますが、実際にあった事件を題材にしたコンテンツをリストアップしてみました。

北九州監禁殺人事件

7人もの人間が次々に殺されていたにも関わらず、しばらく明るみに出なかった事件。犯人は人の弱みにつけこみ、一家全員を監禁し、拷問と虐待によってマインドコントロールしていた。

監禁されている家族同士で電気ショックによる虐待、そして殺し合いをさせ、自分の手は汚さずに、死体処理を行わせた。

犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされ、第一審で検察側は「鬼畜の所業」と被告人男女を厳しく非難した。最高裁判所によって主犯の死刑と共犯の無期懲役が確定した。

Wiki:北九州監禁殺人事件

少し前の闇金ウシジマくんの「洗脳くん」のモデルになったこの事件。「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件」というルポ本が出ています。

睡眠を奪い、思考を奪い、精神的&肉体的暴力により人間を支配する様子がまざまざと描かれており、本当に読んでいて不愉快極まりないです。夜一人で読んでいて怖くて寝れない…という経験を久しぶりにしました。

埼玉愛犬家連続殺人事件

埼玉県熊谷市にある元夫婦が経営するペットショップ「アフリカケンネル」は詐欺的な商売を繰り返しており、顧客らとの間でトラブルが絶えなかった。トラブルの発生した顧客らを、知り合いの獣医師から譲り受けた犬の殺処分用の硝酸ストリキニーネを用いて毒殺し、計4人が犠牲となった。

遺体は店の役員の山崎永幸方の風呂場でバラバラにされた上、骨はドラム缶で焼却された。それらは群馬県内の山林や川に遺棄され、「遺体なき殺人」と呼ばれた。

Wiki:埼玉愛犬家連続殺人事件

犯人は「ボディを透明にする」を信条にしており、骨は焼いて粉にし、内臓、脂肪は川に捨てていたそうです。鼻歌まじりで遺体解体作業をこなし、時に人間のヒレを鹿のヒレ肉と言って笹に包んで贈答したこともあるらしい…。

こちらもルポ本が出ていますが、すでに絶版となり中古市場では値上がり中。

米国からでは紙の本は読めないので、私はこの事件がベースとなった映画「冷たい熱帯魚」を見ました。これまた不快極まりない映画でした…。

映画の舞台はペットショップではなく、熱帯魚屋ですが、かなりこの事件に沿って作られています。犯人が言ったという「そのうち、俺は殺しの世界で一番の男になりたいと思うようになった。人間なんでも一番にならなきゃ駄目だ。殺しにかけては俺がいまナンバーワン」「死体がなければただの行方不明だ。証拠があるなら出してみろ。俺に勝てる奴はどこにもいない」と類似したセリフも。

予告編はこちら↓

東電OL殺人事件

東京電力の幹部社員だった女性が、東京都渋谷区円山町にあるアパートで殺害された未解決事件。あるネパール人が犯人として逮捕・収監されたが、後に冤罪とされ釈放された。

被害者女性は、慶應義塾大学経済学部を卒業した後、東京電力に初の女性総合職として入社したエリート社員であったが、後の捜査で、退勤後は円山町付近の路上で客を勧誘し売春を行っていたことが判明する。

被害者が、昼間は大企業の幹部社員、夜は娼婦と全く別の顔を持っていたことがマスコミによって取り上げられ、被害者および家族のプライバシーをめぐり、議論が喚起された。

Wiki:東電OL殺人事件

昼と夜で別の顔を持っていたということで、当時大きく注目された事件。事件の話はなんとなく聞いたことがあったのですが、そこまで詳しくは知らずでした。

これに関するルポ本も出ているのですが、Amazonでの評価が高くなかったので、私が読んだのはこちらの方。被害者とホテトルで同僚だった著者が「なぜ、彼女は夜は別の顔を持っていたのか?持たざるを得なかったのか?」という点に迫る内容です。

自身の風俗嬢としての観点や、同じく昼と夜の顔を持つ人へのインタビューなどから、被害者の心情を推測するような内容なので、真実や犯人に迫るような内容ではないですが、私はとても興味深く読みました。

同じく、この事件を題材にした園子温(冷たい熱帯魚と同じ監督)の「恋の罪」という映画があるのですが、この映画は、めちゃめちゃこの本を参考にしている感じがしました。

予告編はこちら↓

桶川ストーカー殺人事件

女子大学生が元交際相手の男を中心とする犯人グループから嫌がらせ行為を受け続けた末、埼玉県桶川市のJR東日本高崎線桶川駅前で殺害された事件。

写真週刊誌『FOCUS』および報道テレビ番組『ザ・スクープ』が行った調査報道により、所轄の埼玉県警上尾署が被害者と家族からの被害相談を極めてずさんに扱っていたことが明らかとなり、警察不祥事としても注目され、警察から3人の懲戒免職者を含む15人の処分者を出した。

Wiki:桶川ストーカー殺人事件

「ストーカー規制法」規定の発端となった事件。この事件の殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた週刊誌記者が書いたルポ本がこちら。

当時FOCUSの記者だった清水潔さんの本です。既に廃刊となったFOCUSですが、写真週刊誌のイメージしか持っていなかったので、こんなに真摯に取材に取り組んでいることにびっくりしました。

読めば読むほど、被害者女性は普通の大学生で、年代的にも自分にも近く、歯車が狂う瞬間は誰にでも起こりうることを感じました。

ルーシー・ブラックマンさん事件

元英国航空乗務員で、ホステスとして六本木で働いていたルーシー・ブラックマンさんが友人に連絡後に行方不明になった。

クラブの常連客で不動産管理会社社長の男が調査戦上に浮上し、その容疑者のマンションから近い三浦市内の海岸にある洞窟内で、地面に埋められた浴槽内で遺体がバラバラに切断された状態で発見された。

容疑者はブラックマンさんを含めた10人の女性に準強姦をして、その内2人の女性を死亡させたとして立件された。

Wiki:ルーシー・ブラックマンさん事件

この事件のルポ本の書き手はイギリス人のリチャード・ロイド・パリーさん。この本は英語で出版されたのち、翻訳されたもののようで、海外でも評価の高いルポ本のようです。

翻訳本なのに、全く日本語の違和感を感じさせず、まるで最初から日本語で書かれたような本で、とても読みやすい本でした。

被害者の父と母でもこんなにも見え方が違うものかと思ったし、イギリス、東京、大阪など国や都市が持つ雰囲気や歴史の違いも興味深い本でした。

ということで5冊。犯人に対してはやはり異常性を感じざるを得ませんが、巻き込まれた人は結構普通なんですよね…。ちょっと変だな?と思いながらも横道にそれたら、大幅に人生が狂ってしまった。私も巻き込まれる可能性がありそうだと思います。

こんな記事をポストしておきならがアレですが、読む&見ると気分が悪くなるので、3ヶ月に1冊ぐらいがほどよいと思います。次は、尼崎連続変死事件が気になっています。