アレオレ詐欺(「あれ、オレがやった仕事なんだぜー」ってな具合に、他人の手柄や仕事をまるで自分のもののように吹聴する詐欺)はよく聞くビジネス上の詐欺ですが、他にも色々あるよなぁー思ったのでまとめてみました。
最近まわりに20代前半の若者が多く、「あぁ、こういうのは、年齢と経験を経て得られるものなのだなぁ」と思ったので、私の○○詐欺経験の共有によって、若者の詐欺被害を少しでも防げたら幸いです。
やるやる詐欺
読んで字のままですが「やる!」といってやらない人、たくさんいます。この詐欺、ちょっとややこしいですが「やる気はあるんだけど、時間や能力が足りなくてできない」という人ではなく、とにかく何かと理由をつけて仕事しない人のことです。私の経験上ですが、手は全く動かないけど、口は立つタイプの人が多いです。
何かとうんちくを垂れながら仕事しないので、なにかすごく特別な事情があるような気がしますが、ただただ手が動かない人っているんです。
私のこういった人への対策は「その人は仕事をしない前提で動く」です。気持ち的には「こいつがアレをやってくれれば、もっと早く進むのに!」「なんで同じ給料もらってるのに、全然働かないんだ!」という気持ちになるのですが、働かせようとしたところで相手は仕事しない人なので、より自分のストレスがたまるだけという結果になります。精神衛生上よくないので、過度に期待しないという手法をとります。
知り合い詐欺
あまりよく知らない人でも、Facebookなどを使って「○○さんとお友達なんですね、よく知ってますよ」という感じで共通の知り合いの名前を出されると、身近に感じますよね。ががが、ちょっと待って!「よく知ってる」は人によって違います。
FacebookやTwitterなどソーシャルメディアの普及で、あたかも「よく知ってる」かのように振る舞うことは簡単になりつつあります。「○○さんの知り合い」という常套句を使って近づいてくる悪い大人もいるので、簡単に信用しないよう気をつけてください。
また、あまりよく知らない人でも、自分が尊敬しているような著名な人と知り合いだった場合、「この人もすごい人なのかも!」と思ってしまうかもしれませんが、いやいや、そんなことありません。
まず「自分が尊敬しているような著名な人」は人と接する機会も多いですし、色んな人と薄く広くおつきあいがあります。たまたまカンファレンスなどで名刺交換しだだけかもしれません。「自分が尊敬しているような著名な人」はその人のことは、なーんとも思ってないかもしれません。
誰かの知り合いだから安心!という基準ではなく、自分の目で見極められるようになるのが一番ではありますが、結構難しいので、自分が信頼できる人からリファレンスを取るのが良いと思います。仕事上の決断であれば、一緒に働いたことがある人などがオススメです。
ちなみにこのリファレンスの取り方ですが、ソーシャル上で話してるから知り合いなんだろう!とか、イベントで話してたから仲が良いんだろう!など表面的に判断するのではなく、個別に聞くことで「まあ知り合いだけど、怪しいから仕事はしない」などの本音を聞き出すことができます。
ただの詐欺
いわゆる横領です。横領しちゃう人、結構います。10月に入ってからだけでも、10日ほどですが、東京都の元弁護士約1億円横領、兵庫県の運送会社の元経理部長約4800万円の業務上横領、船橋市の元郵便局員530万円横領の疑いでを逮捕、福岡県の広域消防職員2700万横領疑い、熊本の元郵便局長が現金約1億数千万円を横領などなどたくさんの横領関連ニュースが報道されています。刑事事件として会社や組織が起訴すればニュースになりますが、だいたいの場合は民事事件として、または会社との話し合いによって表沙汰にならないケースが多いです。
私自身が経営者だったことがあるため、まわりに会社経営をしている友人が多いほうだと思うのですが、結構な確率で金銭的な被害にあっています。数十万円から数億円の規模まで。ベタな台詞ですが「まさかあの人が!」という感じだそう。前述した10月の横領関連ニュースみても、弁護士、経理部長、郵便局長など責任ある役職の人が横領してますよね。。。
私も顔見知りの人がのちのち「横領してた人」「取引の中抜きで儲けてた人」ということが判明したことがありますが、確かにフツーの人で、お金に執着があるタイプの人だとは思っていませんでした。本当に人は見かけにはよらない。
一緒に仕事するなら、信頼してドンドン前に進んでいきたいですし、最初から疑ってかかるのも世知辛い気がしますが、たまに変な人もいるので気をつけねば!ですね。