編集委員の横尾茜です。
自分にとっては習慣化してしまって意識していないことが、他人にとっては目からウロコのライフハックだった!?
なんて激レアなライフハックを探るインタビュー『突撃!隣のライフハック』。第2回は、ライフハッカー編集委員の早川大地さんに突撃しました。
早川さんは、アジアをはじめ世界中を飛び回っている音楽プロデューサー。今回は、旅行や言語を中心に、まだ見ぬライフハックをさぐるべくお話を聞いてきました。
インタビューは以下から。
(以下、横尾→Y、早川さん→H)
Y:早川さんにとってライフハックってどんなものですか?
H:ライフハックは、いかに手を抜くか?楽するか? ズルすること、サボること、工数をどうやって減らすかを考えることなんじゃないかと。
Y:そうですよね。私もそういう考え大好きです(笑)
H:ライフハックは、もとはプログラマーの発想から生まれたものだと思うんだけど、そこからちょっと外れて、料理とか語学とか別の領域にいったときにすごく輝くもんだと思うんですよ。そういう別の領域の輝く☆ライフハック☆を見つけていきたいですね。
Y:編集委員として、毎月ライフハックの記事を書かれてると思いますが、ライフハックを思いつくポイント、気をつけていることはありますか?
H:ネタは日常に転がってるものだと思うので、気づいた時にメモするようにしてます。メモはほぼPCに。もしくは携帯やiPod Touchに。紙に字を書くことはほとんどないです。引越しの時にガスの申し込み用紙を記入したとき以来、文字は書いてないかも(笑)
Y:私もあまり書く機会がないので、書いた時に自分の字の汚さにびっくりしますよ。H:確かにあまり...(笑)
Y:見ないでください(笑)
私の字の汚さが露呈したところで、早川さんはお仕事で海外に行く事が多いそうなので、ここからは旅行や語学に関するライフハックについて探ってみました。
Y:飛行機の中では何をして過ごしてるんですか?
H:そうですねー、移動中はライフハッカーの原稿を書いたり、小型キーボード(鍵盤の方)を持ち歩いて作曲したり。飛行機の中に限らず24時間どこでも仕事ができるアイテムはそろえてます。ちなみに、おすすめはこのヘッドフォン。知ってますか?以前にも「飛行機嫌いを克服する5つのコツ」という記事で紹介したことがあるんですが、
BOSEのノイズキャンセリングヘッドフォン。試したことありますか?
Y:(試させていただく)オオオオオオ!!すごおおおおーい!!これすごいですね。こんなにハッキリ違うなんて衝撃です。
Y:ですよね。これはかなり重宝してます。飛行機のゴーっていうノイズがかなり軽減されます。それなりにお値段もするんですが、それだけの価値はありますね。このヘッドフォンでなくても、耳栓+アイマスクがあると飛行機はかなり快適に過ごせますよ。
H:トラベルハックの記事で、1つ目が「極力荷物を減らす」なんですが、私は荷物を減らすのがなかなか難しくて...なにかコツはありますか?
H:うーん、僕の場合、もともとバックパックで旅行したりしてたので、その時の名残で荷物はかなり少ないんです。今はどこでも何でも買えるので、世界中手ぶらで行く感覚で準備するのがいいんじゃないですかね。あとは、衣類を減らすには、どこかで「着替えない」っていう一線を越えるしかないですね(笑)
Y:究極の一線ですね(笑)。そうそう、もう1つお聞きしたいのが海外での食事。お店選びやメニュー選びなどなど迷いませんか?
H:僕の方針は、新しいものがあったら頼む! 物珍しい、得体の知れないものがあったら頼むようにしてます。新しい料理は発見がありますから。ちなみにタイではトムヤンクンなど定番はもちろんおいしいですが、カオマンガイがおすすめですよ。鶏のだしで炊いたご飯に鶏肉がのってる料理です。
料理は勢いで頼んでますが、お店の情報はタクシーの運転手さんや、現地の知り合いに聞くことが多いです。
Y:タクシーの運転手さんが街の情報に詳しいのは万国共通なんですね。
H:そうですね。そのためには、簡単な言語は覚えておかないといけないですけどね。おいしい料理にたどり着くために!
Y:それにしても海外&国内問わず移動が多そうな生活ですが...、睡眠時間足りてますか? 大丈夫ですか?
H:新宿でライブやった次の日にルーマニアにいたりなんてこともあったり...正直しんどい時はしんどいですよ(笑)
ただ睡眠不足は意外と大丈夫です。普段生活が不規則なので、比較的どこでも寝れて時差ボケにもならないんです。ちなみに疲れたときにはクエン酸が効くらしいので、クエン酸の顆粒を飲んでます。松坂投手も飲んでるそうですよ。
Y:早川さんの記事には、英語に関するものも多くて、
などは、英語が話せるようになりたいけど、なかなか勉強できない私にとって大変参考になったんですが、他にもないですか(笑)英語が簡単に話せるようになるコツ。
H:何事も好きになること! もともと語学が好きなんですね。
ただ語学で時間をとられることが嫌なので、どうやってラクして英語に触れるか考えてますよ。携帯のメニューを英語表示にしたり、日常的に触れるものを英語にするのは有効だと思います。
Y:英語以外の言語圏に行くことも多いと思うんですが、そんな時にこれだけは覚えておくといい! というフレーズはありますか?
H:「相手の呼び方」はポイントですね。日本語でも、アナタ、オマエ、キミなど使い方でニュアンスが違うように、外国語にも様々な二人称の表現があります。呼び方で相手との距離を縮めることが可能です。
タイ語であれば、目下の人には「ノン」、目上の人には「ピ」をつけるんです。敬意を表したり、親しみをこめたりするのには役に立ってます。 逆に相手の言葉から、相手が自分のことをどのぐらいの距離感で見ているのかがわかります。親しい呼び方で呼ばれるとうれしいですね(笑)このぐらいであれば、飛行機の中でパパっと覚えられますし、おすすめです。
Y:海外の方とのコミュニケーションは言語だけでなく、文化的な壁など苦労も多いんじゃないでしょうか?
H:そうでもないですよ。国籍は関係ないんじゃないかな。1番大事なのは、愛! 文化に飛び込んで、相手の文化を受け入れる時も否定するときも、愛情をもって接することですね。
旅と言語についてお話を伺ったところで、恒例(!?)のかばんを見せていただきました。
Y:かばんは使い始めて長いんですか?
H:もう4~5年は使ってますね。FREITAGというメーカーのもので、トラックの幌を再利用してつくったバックなんです。エコですよね。
Y:携帯電話は海外でも同じものを使うんですよね?
H:ソフトバンクの携帯を使ってます。去年大学院生だったんで、3年間ホワイト学割がきくんです(笑)。みなさんiPhoneを使ってますが、容量が少ないのでiPod Touchを活用してます。スケジュールもこのiPodTouchで『Lightning』を使って管理しています。
Y:それにしても前回の平田さんが荷物が多かったせいもありますが、荷物少ないですね。
H:今日はむしろ荷物は多いほうです。電車移動だったんで電車内快適グッズ(BOSEのヘッドフォン)持ってるんで。荷物は極力少なくするようにしてます。たまにパソコンだけで出歩くこともあったり。みっともないっていわれますけど(笑)
PCとネット回線さえあれば、自宅はリモートデスクトップができる環境にしてあるので、「あ、あのデータ忘れた!」なんて時も、外出先からアクセスできますし。リモートデスクトップは早いし快適ですよ。
Y:あ、図書館の本ですね。
H:図書館がえらい好きなんですよ。
Y:インターネットで予約できたり、図書館も便利になってますもんね。
Y:中国語と韓国語のテキストがあります。2言語同時に勉強ですか? 混乱しません?
H:いや、2ヶ国語を同時に勉強するのは意外とおすすめです。実は似た音のワードがあったり、並行して覚えると効率がいいんです。対比することで頭に入りやすくなる効果もあります。これ、最近のイチオシのライフハックですね。
Y:今度ではぜひライフハックの記事で詳細教えてください!
H:成果が出たらぜひ(笑)
ということで第2回のインタビューいかがでしたでしょうか。
- 身近なアイテムを英語表示にしてみる
- とにかくノイズキャンセリングヘッドフォンはすごい!
- 疲れ対策はクエン酸!
- 大事なのは言葉じゃなくて愛! 好きになること!
などなど、今回も新たなハックを頂戴することができました。
とにもかくにも、ノイズキャンセリングヘッドフォン、買う買わないは別にして一度お店などで試してみることをおすすめします。文明を感じますよ。
早川さん、お忙しい中ありがとうございました。では、また次回!お楽しみに~♪
(ライフハッカー[日本版]編集委員・横尾茜)