日本でiPhoneが発売された時にいち早く飛びついた私ですが、スマホのすごさを理解できてなかったなーとサンフランシスコに引っ越してきてから思いました。

ガラケーも位置情報やカメラ、インターネットなど類似の機能を持ってたので、スマホを大きな変化として捉えてなかったんですよね…。iPhoneに変えた時は音楽がスムーズに聞けるようになった!ぐらいの感覚でした。その後も通勤時間にニュースが見やすいとか、みんなスマホでゲームやってるなーというあくまでコンテンツ消費しやすい端末というイメージ。あとLINE。

ただサンフランシスコに来て、スマホを使って利用するサービスの幅が広がりイメージが大きく変わりました。スマートフォンの普及により新しいビジネスが生まれ、新たな雇用が創出され…ということがたくさん起きているのをしみじみ実感したので、例をあげつつ書いてみようと思います。

みんながスマホを持っているので位置情報ベースのマッチングが容易になった

スマホの普及により、みんなが自分の位置情報発信装置を身につけて生きているような感じになりました。それ以前の端末にも付いていたとは思いますが、標準化されたイメージですかね。それにより、位置情報ベースのマッチングが容易になり、新たなビジネスが生まれているのを感じます。

例えばUber。日本のUberはハイヤーだと思いますが、アメリカのUberはUberXという一般の人の自動車が主流です。ドライバーになるための一定の条件を満たし、簡単なプロセスを経れば、誰でもUberドライバーになることができます。私でもドライバーになり、人を乗せることができます。

Uberの利用者(乗りたい人)はUberのアプリを起動して自分が今いる場所をUberに通知します。ドライバーはドライバー専用のアプリをひらき、こちらも自分が今いる場所をUberに通知します。そこで位置情報をベースに乗りたい人と乗せたい人(ドライバー)のマッチングがリアルタイムで発生します。

Uberはドライバーも利用者もどちらもスマホを持っているから成立する位置情報マッチングサービスなんです。

ちなみにUberは、距離を見て料金を計算し、アプリ内で料金の回収をしてくれるので、ドライバーはほぼ何もすることなく擬似タクシーのような仕事をすることが可能です。むしろタクシーのようにお客さんを探す必要もないし、メーターを設置する必要もない、そしてお金のやり取りをする必要もないので、強盗されることもありません。スマホはカーナビ代わりにもなるので、道を知らなくても大丈夫。

Uber以外にもPostmatesやCaviarなど、スマホの位置情報を活用し、一般の人に買い物をお願いするデリバリーサービスなどもあります。

Postmates参考記事: 広がる「即時お届け」 スマホで誰でも買い物代行 (三浦茜) 

買い物代行する人もその利用者も全員スマホをもっている。だからこそ実現できるネットワークの効果ですよね。スマホの普及がなかったら成立しないビジネスモデルだと思います。最近東京ではじまったUberEATSはまさにこれですね。

スマホはあらゆるガジェットのハブとなっている

IoTと呼ばれるインターネットに接続できるプロダクトは、大体スマホと連携しています。IoTスタートアップが増えた背景にはスマホの存在も大きいのではないかと。

これまでであればセンサーやモニター、操作用のリモコンが必要だったものが、モニターとリモコンの機能はスマホに任せて、センサーのみを販売している例をよく見かけます。

例えばセキュリティカメラのNest camはカメラのみの販売で、カメラの状況を見るためのモニターやリモコンは付いていません。操作や確認はスマホから。Nest camを玄関に設置すれば、外出先から家の状況をスマホから随時確認することができます。それを別端末で用意する必要があったら、値段も高くなりますし、大がかりになってしまうでしょう。

例えばスマートロックのAugustはスマホで開けたり、閉めたりできる鍵です。加えて、ゲストに1回だけ使える鍵を発行したり、入退室のログを管理したりもできます。これってスマホがなかったら、別途カギ代わりになる通信できる端末を用意する必要があったはずです。これまた大がかりに。

スマホがコントロール端末になることにより提供すべき機能が減り、コストを下げることができたり、IoTの開発が容易になっているのを感じます。また利用者である私達も、ガジェットごとにハードのリモコンを持つ必要がなく、アプリで簡単に管理することができます。

開発側にも利用者側にもスマホは優しいのだなと改めて思いました。

手のひらから情報だけでなく、あらゆるものにアクセスできるようになりつつある

スマホがあることで、音楽やニュース、検索などの情報にアクセスできるイメージはあると思うのですが、前述のように家のカギやリアルタイムの家の状況など、単なる情報以外のものにアクセスできるようになっています。

人とのやり取りもスマホ、食事もスマホでデリバリー、自分の資産もスマホで管理、着るものもスマホのアプリでファッションレンタル、スマホで家電を管理したり…と何もかもスマホからアクセスしていて、もうスマホと脳みそ一体化して、電脳化できればいいのに!と思います。

スマホで資産管理参考記事: 「おつり」をスマホで運用 身近なフィンテック (三浦茜) 

スマホって何気なく便利に使ってるけど、手のひらに乗るサイズのものすごいイノベーションなんだなー!と遅ればせながらしみじみ思ったのでまとめてみました。

日本でもたくさんのスマホに関連するサービスが誕生してますが、まだまだ”コンテンツ消費端末”という側面が強いような気がします。既に便利なガラケーがあった日本でのスマホ発売のイメージと、米国でのスマホ誕生のインパクトって、新サービスやビジネスへの影響含め結構違ったのかもなーと最近思います。