週末NetflixでSOMETHING VENTUREDというドキュメンタリーを見ました。ベンチャーキャピタルの誕生と初期の成功事例について、関係者へのインタビューを中心として進むドキュメンタリーです。これがすごくグッとくる内容だったのでぜひ皆さんにも見て欲しいと思いました!

予告編

はじまりは1950年代後半

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潜在技術があり、それを開発する優秀な技術者もいる、しかし開発のための資金がない─というような状況がシリコンバレー周辺で起こっており、その実現の可能性を最大化するために、資金面(+ビジネス面)をサポートする役割としてベンチャーキャピタルは誕生しました。ドキュメンタリーの中ではその具体的な事例が紹介されます(写真はThe Traitorous Eight)。
 
Appleの初期投資家としても知られるArthur Rockは米国の平均年収が$7,850の時代に$2.5Mの投資を引き受けます。$1=¥100計算だと平均年収が78万円の時代に2.5億円の投資。かなり大きい金額ですよね。しかもたった紙一枚のビジネスプランに対して!それが現在時価総額$150Bの会社Intelです。
 
他にもTom PerkinsはTandemの何に可能性を見出したのか?そして未知の分野Genentechへの投資をどうやって決めたのか?Don Valentineは皆が断ったAppleにどうして投資したのか?などなど、どれもワクワクする話でした。Steve Jobsの偏屈な一面も垣間見れます。

出てくる人が超豪華!

超有名ベンチャーキャピタルのFounderや有名企業への最初の投資家達が実際に当時の様子を語ります。

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  • Arthur Rock:Early investor in Fairchild Semiconductor, Intel, Apple and Teledyne
  • Tom Perkins:Founder of Kleiner Perkins Caufield & Byers, early investor in companies linke Genentech and Tandem
  • Don Valentine:Founder of Sequoia Capital; early investor in companies like Apple, Cisco, Oracle, Electronic Arts and LSI Logic

などなど。また起業家側も豪華。

  • Jimmy Treybig:Founder of Tandem
  • Nolan Bushnell:Founder of Atari
  • Dr. Herbert Boyer:Co-founder of Genentech
  • Mike Markkula:Early CEO of Apple
  • Sandy Lerner:Co-founder of Cisco

自分の仕事の面白さを改めて感じた

私自身ベンチャーキャピタルで働いているんですが、そのバックグランドを知り、自分が関わっていることの面白さを再認識しました。

最後にベンチャーキャピタリスト達は、「すべてはEntrepreneur(起業家)のアイディアとやり遂げる志があったから」そして起業家は「ベンチャーキャピタルがなかったら、未来はこんなに早く起こらなかっただろう」というようなことをいうんですが、これがまたいいですよねー。

ベンチャーに関わる人なら必見です。Tom Perkinsの声がなんともイイ!日本版のNetflixにもあるみたいですよー。

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