生け花のワークショップに行ってきた。日本を離れて日本について詳しくなる不思議。

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お友達に「シェアハウスで生け花ワークショップやるよー!」ということで声をかけてもらったので、お邪魔してきました。まさかサンフランシスコで体験することになるとは思ってませんでしたが、今回生け花初体験。楽しかったのと、色々勉強になったのでメモがてらまとめ。

今回教えていただいたのは池坊アメリカの事務局長であるNobu Kurashige先生。この動画の方。ズブの素人にはもったいない気がします。ありがたや。

まずは先生のお話。生け花の歴史や心得や技法などについてお話をお聞きしました。ほへーと思った点を2つ。

西洋のフラワーアレンジメントとの違い

フラワーアレンジメントは花を使い、花を面出しして空間を埋めていく。一方で生け花は、必ずしも花が前に出ている必要はなく、隙間なども活用して空間を作る。花だけでなく、枝や葉など植物全般を取り入れることができます。

フラワーアレンジメントは「足し算の美学」といって、花をたくさん使って空間を埋めていきます。一方、いけばなは「引き算の美学」といわれ、たくさんの花を詰め込むのではなく、季節の草木をできるだけ少ない数で、豊かな空間をつくります。 (池坊サイトより

今日までフラワーアレンジメントと生け花の違いすらよくわかってませんでした…勉強になった!

人がある道を究めるのに歩むべき3段階「守、破、離」

華道だけでなく、茶道、柔道、剣道など人がある道を究めるのに歩むべき3段階としての「守破離」についても知りませんでした。

剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。(コトバンクより

「守」はすごく日本的な感じですが、「破」「離」というステップがあったとは日本再発見。この考え方は仕事や普段の生活の中でも、色々な場面で活用できそうですよね。

フリースタイル生け花スタート!

その後、今回はフリースタイルでみんなそれぞれに生けはじめます。さあどうぞ!と言われてもなかなか、どこからはじめようかなぁという感じでモジモジ。

大人になるとこういう「白いキャンバスにいきなり絵を描く」的な場面はあまりないので、モジモジしている自分がある意味新鮮です。

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とりあえずど真ん中に黄色いガーベラを刺してみて、まわりを取り囲むように草花を加えてみました。やりはじめるとなかなか楽しい!まわしの人がどんな風にお花を使ってるかなぁ〜なんて覗き見ながら、自分のところにもちょっと取り入れてみたり。

一通り生け終わったところで、先生が手直ししてくれます。わたしの場合は、ガーベラを高→中→低と行儀よく整列させていたところを、ちょっとあべこべな感じに。高→低→中になりました。

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写真だとあまり伝わらないと思うんですが、こうすることで平面的ではなく、空間に奥行きができて立体感が出たんです。面白い!

みんなの作品を見てみる

最後はみんなで作品の展示会。同じ花器、草花、時間で生けたにも関わらずこんなに違う!当たり前なのですが、それぞれの個性が出ていて面白いなぁと思いました。

普段「最適化」や「効率」など「正解」を探しがちなので、正解がない行為ってのも新鮮です。

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自分で生けた花は格段に愛おしい

家に持って帰ってきて、早速食卓に飾ってみました。愛おしい…何枚写真とったかわからないぐらい撮影してしまいました。でもなんか写真だと伝わらないんですよねぇ。この立体感が!なんかちょっと悔しい!

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先生自身も話していましたが、日本を離れてみて逆に自分の中に根付いている日本文化を知り、そして日本について知りたくなるというのは、確かにあると思いました。日本に住んでいた時よりも、日本について詳しくなっている気がします。

興味がある方はジャパンタウンで隔週クラスが開催されているようなので、池坊のサイトから問い合わせてみてください。

こちらに引っ越してきてから「ワークショップ」に参加する機会が増えました。なんらかのフレームワークに沿って、作業やディスカッションを行いながら進める「ワークショップ」は最初は躊躇することもありましたが、大人の学びとして面白いなぁと思うようになりました。

以前ブログでご紹介した即興力を鍛える Improv ワークショップ などは観光がてら体験できるワークショップなので、おすすめです。