話して感じた英語と日本語の違い、言語と文化・思考・行動は密接な関係があるなぁと実感したこと

wabisabi

英語&日本語のカンバセーションパートナーがいます。彼女は日本に興味があって日本語の勉強をしている。私は英語でじっくり話す友達がほしい。月に2〜3回あって日本語と英語おりまぜてバーで飲みながら話しています。話してるとうっとりしちゃう美女で、友人の紹介で知り合ったのですがとても得した気分です。

はじめて既に1年近く経つのですが、最近話したことが面白かったのでまとめてみました。

言語は文化に影響され、文化は言語に影響される

例えば日本語にはあるけれど、英語にそのまま訳せない言葉ってありますよね。この記事 [11 Beautiful Japanese Words That Don’t Exist In English] にあるように、「いただきます」「おつかれさま」「しょうがない」「わびさび」など。また他にも「こだわり」「もったいない」「よろしくお願いします」とか。

冒頭の画像は、日本語をGoogle翻訳を使って英語に訳したそのままの英語です。全然ニュアンスが違いますよね?

説明すればニュアンスは伝わるけれど、そのままのキーワードはない。きっと英語にはあるけど、日本語にはない表現もあるんだと思います。

口から発する言葉によって、自分の行動も影響を受けていると思いますし、使う言葉が思考に影響しているというのは、多分にあると思いました。

私の中で「あーこれはもったいない」というシチュエーションがうまれるのも、「もったいない」文化があり、「もったいない」という言葉があるからなのかなぁと思います。逆もしかりで言語によって育まれている文化もあるのではないかと。

彼女は日本語の敬語によるコンサバティブな感じが好きだと言います。私は最近そのコンサバな感じがあんまり好きじゃない。それは彼女が「個人を出す環境」で育ち、それが日常になっているからこそ感じる面白さなんだろうなぁと思います。

また別の友人が「仕事場で”おつかれさま”をいう文化は日本の素敵な所」と話してました。仕事中に「おつかれさま」とねぎらいの声をかけあう。確かに言われるとそうなのですが、全くもって形骸化している言葉だったので「そうだね…そもそもはそういう意味だよね…」と逆に発見になりました。

話している言語によってキャラクターが変わる

使う言語によって行動が変わるってあるよね?という話になりました。私は英語で話すときリアクションが大きくなるし、彼女は日本語で話すとき控えめ(humble)なキャラクターになるそうです。お互いにそれぞれの言語に対して熟練なわけではないので、狭い範囲ではありますが、真逆なので面白いと思いました。

質問に対するノーの使い方が英語と日本語では違っていてややこしい

日本語って「テロに関与していませんね?」と聞かれたら「はい、していません」ですが、英語だと「You haven’t been involved in terrorism, have you?」と聞かれたら「No」とこたえる必要があります。「関与してないよね?」と聞かれてるから「はい=Yes」とこたえちゃったりすると、関与していることになってしまいます。ややこしい。

これは私がグリーンカード取得の時のインタビューで聞かれた質問で、思わず「Yes」とこたえてしまい「あれ?え?」みたいな雰囲気になってしまいました。

他にも「You haven’t book a conference room?(=会議室予約してないよね?)」と聞かれて「No(=してない)」とこたえる所を、たまに間違って「Yes(=うん、そう)」なんて回答してしまい混乱したりもします。

彼女にこの話をしたところ「確かに違う」と言ってたので、彼女は私とは逆のややこしさを抱えているものと思われます。イエスとノーが違うってすごいややこしいですよね。大事なタイミングで誤解をうみそう。

2つの言語を話すようになって、ちょっと文化人類学的な発見を日常で感じることができるのは、以前の私では考えられなかったので興味深いです。文化人類学、勉強したことないから違うかもしれないけども。

彼女と話していると「Step fatherは日本語でなんていうの?」とか「もったいないって英語でいうとなに?」とか、意外と回答が難しい質問が出てきたりします。英語で話してるのに日本語の学びがあったり、色々とおもしろい。

「Step Father(継父)」「Step Mother(継母)」という言葉の利用頻度の差も、日本とアメリカの家族像の違いが見え隠れしていると思います。

会話を通して以前読んだ本「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」を思い出しました。言語を普遍語(英語)、現地語、国語として分類し、それによる文化の発展や影響、そして今後の日本語について評論している本です。とてもおもしろい本なので、日本語好きの方にはオススメです。

なかなか英語は上達しませんが、発見を楽しみながら学んでいけるといいなぁと思っています。