下町ロケット、面白かったですねー。佃製作所が最後に勝つ!と確実にわかっている展開ながら、最終回までじっくり見てしまいました。よかったよかった!めでたしめでたし!なのですが、なんかすごく日本っぽさを含んでいると思ったので3つピックアップしてみました。

大企業はなんでも自分たちでやろうとする

大企業無敵思想!といいますか、中小企業やスタートアップにできることが大企業にできないはずはない!というような雰囲気、実世界でもすごくある気がします。帝国重工は純国産ロケットの開発全てを自社開発で行おうとしていました。

ドラマを見ていて思ったのは佃製作所の決断の早さ。佃(阿部寛)が「やる!」といえばその瞬間から会社全体が動きだします。一方、財前(吉川晃司)が「なんとかします!」といっても全然動かない。あれだけの開発者を率いる帝国重工宇宙航空部の部長ですよ。でも彼の意向は通らない。あのだだっ広いホテルみたいな会議室で報告&承認を得ないといけない。でもその前に根回ししてないと通らない。

こういう大企業の決断の遅さ vs 中小企業&スタートアップの決断の早さみたいな所は、結構リアルなのでは?と思いました。また同時に決断の早さって大事だよなーと思いました。帝国重工はタッチの差で佃製作所に特許を取られてしまったわけですし。

肩書きに惑わされがち

椎名(小泉孝太郎)についてまわるNASA(アメリカ航空宇宙局)出身の肩書き。NASA出身とは言ってるけど、誰もNASAで具体的に何をしていたかは聞かないし、ただただNASA=すごい!という感じになってました。でも最終的にデータ偽装発覚。

肩書きだけで、「あの人はすごい」みたいなのってちょいちょいあるなーと思いました。

改めて肩書きとか外見に惑わされない本質を見抜く力を身につけたいなーと思いました。これは私自身が過去に肩書きに騙されてきたから思うのかもしれません(笑)

佃製作所はすごいけど、日本がすごいわけじゃない

このドラマを見ると「日本のものづくりってやっぱりすごいよね!」みたいな雰囲気がすごくあり、東京新聞などのメディアも人気の理由を「日本人の『ものづくり』への誇りを刺激した」とか書いてるのですが、ドラマの中で実際にすごいのは佃製作所だけですよね?

銀行も佃製作所に研究開発をやめるように迫るし、帝国重工も財前部長以外は佃製作所を潰そうとやっきになっています。帝国重工との取引がなくなった途端、その他の会社も佃製作所との取引を打ち切り始めます。佃製作所はすごいけど、それを取り巻く環境はむしろヒドい。

フィクションなので誇張されているとは思いますし、そこの真偽を知りたいわけではないですが、国産ロボット「シャフト」の事例(世界一の国産ロボットはなぜグーグルに買われたのか)などを見ると、あながちフィクションとも思えません。

佃製作所がすごい=日本のものづくりすごい!=ものづくり大国!日本!万歳!みたいな思考になるのは、ちょっと違うのでは?と思ったのでした。

じゃあ逆に自分に何ができるんだろう?と思った時に、まだ自分ができることに辿り着けてないのがもどかしいですが。

サンフランシスコに引っ越してきてもうすぐ2年が経ちます。正直2年ぐらいでは、こちらの習慣や常識の全てを知ることはできないし、アメリカに比べて日本がどうだという知識はないのですが、離れてみると見えてくる日本がある気がします。

ちょっと嫌な感じの内容もあるかもしれませんが、そういうことも発信していけたらいいなぁと思っています。